500円玉貯金は推奨しません

こういう貯金箱ってよくあるじゃないですか。
指定の小銭を満タンまで入れると何万円貯まりますよーってやつ。

20代の頃、なんとなくドンキで購入してからちまちま貯めてたんですよ。
厳密に何年前からやってたのか不明。マジで忘れた。

貯めてる過程の思い出(というか覚えてること)は

  • 最初は全く貯まっている気配がない。500円玉を落とした落下音で分かる。
  • 途中から楽しくなってきて本気で貯め始めた。
    • そのときは何を買うにしても500円玉がお釣りで来るように支払いをしていた。
    • そのためジュース1本買うにも1120円払ったりしていたため、常に金欠になっていた。
    • 500円玉が作れない買い物を避けることが増え、勝手に節約ができた。
  • 途中からだんだん落下音が鈍くなり、さらに進むと「落とす」というより「置く」に変わり終わりを感じ始めた。
    • 最後の方は普通に入れると入らないのでコインを半分入れて箒のように左右に振って中のコインを横にずらし無理やり押し込んだ。
    • それでも入らなくなって終了。
      • と思いきや500円玉を使わない癖ができてしまっていたので貯金箱の上に乗せて貯め続けてしまった。
  • 途中から貯金箱が重くなりすぎて危いから床以外に置けなくなった。
    • 大体1枚7グラムらしいので合計で約16.5キロもあったっぽい。

ということ。
その結果がこちら。

 

 

 

 

 

 

 

こんなことになっていた。

邪魔なのでまずこれらをどかす。

 

 

貯金箱の上に乗っている500円玉をどかしたが、これだけで既に31万6千円ある。
なかなか嬉しい。

 

ちなみに本題はしばらく後に控えています。

 

 

 

 

 

 

これを開封する決意をしたとき(掃除中に邪魔すぎただけだけど)たまたま手元に100万円の札束があったので比較してみた。

 

 

うーん、比べてみたけど別に何も感想はなかった。

こんなのはどうでもいいのでいよいよ開封です。

 

 

コインを入れる穴から500円玉がギッチギチに詰められているのが見える。
しかも無理やりねじ込みすぎて穴が変形してしまっている。

蓋は缶切りなどで切り破るしかないため、一度きりの作業となる。
ちょっとした実績解除だ。

 

 

蓋を開けると500円玉が本当にぎっしり詰まっている。
若干キモさもある。

これらを取り出して数える作業に入る。

 

 

20枚に重ねて1束1万円にして列に並べていく。

 

 

結構頑張ったがまだ半分近く残っている。

貯金箱自体を一気にひっくり返してやりたいところだが、重すぎて危ないからできない。

地道に並べるしかない。

 

 

ようやくすべて取り出せました。
(なぜか100円玉が1枚入ってましたこれは加算しません)

貯金箱の中:2349枚 = 1,174,500円
貯金箱の上:631枚 = 315,500円
総枚数:2981枚 = 1,490,500円

という結果になりました。
100万円貯まるというのは本当でした。

 

 

とまあ、ここまではただ100万円貯金したというだけなんですが、ここからが本題。
タイトルで500円貯金自体を非推奨しておりますが、ここからその理由を書き殴っていきます。
さっきまでのような画像は全然なく、事実を淡々と書こうと思います。

 

口座に移すのが大変

みずほ銀行の口座に移そうとしましたが、窓口で大量の小銭を預けようとすると手数料が発生してしまいます。
100枚までは無料だが101枚以上は550円、501〜1001枚は1320円、1001枚以上は1980円、さらにそこからは500枚につき660円も加算されてしまいます。

貯金をするために4620円も支払っているのでは本末転倒。
当然手数料は払いたくありません。

なのでATMを使うしかありませんが、これが本当にめんどくさい。

ATMは小銭を1度に100枚までしか受け付けません。
100枚以上の小銭を入れると入らなかった分が返ってきます。
返却される小銭の優先度はわかりませんでした。500円玉しか入れなかったので。

しかし一度に100枚全部入れると確実にエラーになり全額返却されます。
5回くらい試しましたがすべてエラーになりました。
どうやら一度に入れすぎると枚数の確認ができなくてエラーになるようです。
なので毎回半分ずつくらいにして2回に分ける必要があります。

エラーになると小銭がすべて返却されます。
このときただ返ってくるだけならいいんですが、小銭を全て取り出さないと警告音がなり続けてめちゃくちゃうるさいしすげー目立つんですよ。
最初はピンポーン…ピンポーン…っていつもの取り忘れ防止の音が鳴ってるだけなんですが、途中からピロピロピロピロ!ってくっそうるさい音に変わります。
枚数が多すぎるし小銭を入れる穴が小さいから簡単に取り出せなくてしばらく音を鳴らされて目立ちます。

で、問題点はまだまだあります。
たまに小銭が汚くて読み込めないのかわかりませんが、1枚くらい返却されることがあります。
もう1回試すと読み込めることもありますが、かなり汚れたやつで完全に読み込めないものもありました。
それはATMに入れるのを諦めましたが、試しに自動販売機に入れたら動いたのでそれで解決しました。

こんなやりとりを30回近くやらないといけません。
しかも1回やるたびに小銭が多すぎるせいでATMの処理が完了するのに40秒〜1分ほど経たないと次の利用ができず、さらに運が悪いと小銭の受け入れが限界になり預け入れのときに小銭のスペースが開かないこともあります。
一度開かなくなったATMは時間を置いても開くことがなかったので、おそらく行員が回収するまで小銭を入れることはできないようです。
そういうときは別のATMに移動します。

そして最後の問題点。というか謎。
たまに1枚消えることがある。心霊現象か。

投入結果が49500円(99枚分)となり、1枚消失することがありました。
最初は数え間違えたと思ったのですが、2回、3回と起きるうちに「これ機械がミスってね?」って疑うようになりました。

500円玉は高さを合わせて1回100枚になるように調整して袋に入れてたのでたぶん間違えてないんじゃないかなーと思います。
全部横並びにして綺麗に平らに並んでました。
人間と機械どちらが正しいかで言うと大抵機械なんですが、硬貨を判別できなくて返却してきたりいきなりエラーで突っ返してきたりするのを何度も経験してしまったせいで「この機械そんなに完璧じゃないのでは…?」と疑いを持ってしまいました。
どうせ見間違いでATMが正しいんでしょうが。

最終的な入金金額も確かめたかったんですが、銀行に行くタイミングがバラバラで行ける時に1回20万円ずつくらい入金していたせいで全部入れるのに半年以上かかってしまい、金額がわからなくなってしまいました。

 

 

とまあこんな感じで、貯めるより預ける方が遥かに大変でした。
もし銀行に行く途中、鞄に穴が空いたり転んだりして側溝に落とそうものなら相当な金額を失います。
運ぶ時は最大限リスク管理する必要があります。

これくらい大変でも良いかなって方は500円玉貯金、お勧めします。
僕は2度とやらないと思います。
普通の貯金箱で十分でした。